自立学習
教えてもらってばかりでいいんですか?
昔、高校で教えていた時のことです。私は、熱血先生のと呼ばれ、生徒一人一人になるべく時間をかけ、付きっ切り状態で教えていました。
補習をやるのは当たり前、こちらも大変でしたが、まだ若かった私は、それが生徒にとって一番いいことだと信じていたのです。
確かに、一時、生徒の成績は上がりました。平均点もあがり、私も鼻が高かった。
ああ、しかし・・・・・・・・・
なんということか、テストが終わると、生徒達の実力は急降下。
あんなに一生懸命教えたものが、みんな生徒の耳からボロボロとこぼれていくのがまるで見えるようでした。
結局、良かれと思って手取り足取り教えていた私の行為は、独りよがりに過ぎなかったのです。
「勉強というのは、教えてもらう物ではないのだ。本当に大事なのは、自ら学ぼうとする姿勢なのだ。」
当時の私は痛烈にそう感じました。
生徒に勉強を教えることは簡単です。それで一時的に成績を上げることもそれほど難しいことではありません。
しかし、いつも「教えて」もらってばかりいる生徒は「教えてもらう」くせ、「依存心」がつき、困難につきあたると、いつも誰かの助けを求める人間になってしまうのです。
生徒の長い就学期間の間に、私たちが実際補助し、たずさわれるのは本当に短い期間です。
残りの膨大な時間は、生徒自らが困難に対処しなければなりません。
人生において、本当に大事なことは、人の助けをかりず、自ら判断し、対処する能力―自立の力です。
私たちは最新のコンピューターの力をフルに使い、生徒自らがパソコンを操作し、自分の弱点をつかみ、対処する自立学習システムを採用しました。
もし生徒から質問を受けても簡単に答えは教えません。「パソコンを使って、自分でしらべてごらん。」と言います。
そしてそれでもわからなかったときにだけ、たぶんどこの塾よりもじっくり詳しく解説させていただきます。
また、このシステムを採用したことにより、生徒各自が自分の都合のよい授業日時を指定できる、というメリットも生じました。